笑顔と幸せを繋ぐ 鍼灸サロンiris

鍼灸治療でがんばる女性を救いたい!不妊症、美容、逆子などの症例報告や元気な体づくりのためのアレコレを書きます

手首で妊娠の判定

こんにちは!

 

みなさんは、脈診って知っていますか?

 

字の通り、

手首の脈に触れて体調を診ることです。

 

わたしもよく使います。

 

 

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手首を寸・関・尺という位置付けで三分割。

それぞれに臓腑が割り当てられていて、

人差し指・中指・薬指を添えて診ます。

 

※脈診の方法は様々ですが、

わたしは人差し指だけで

1ヶ所ずつ確認していく流派です。

 

 

関の位置は、ちょうど橈骨動脈が触れるところ

です。

 

 

それでなにがわかるのか?

 

いろいろです!

 

たとえば

 

🟡風邪っぽいな

🟡消化不良を起こしてるな

🟡疲労困憊だな

🟡自律神経が乱れている

🟡遺伝体質…etc

 

脈の浮き沈み、速遅、強弱、太さ、形 

 

患者さんが言わなくても、脈の特徴で

身体の状態が大体わかってしまうんです。

 

すごいでしょう😌

 

 

もちろん、妊娠の脈もあるんですよ。

 

 

妊婦さんは脈は特徴的で、

とても力強く速いです。 

 

そして、触れると滑(かつ)を感じます。

※滑脈=お盆の上で玉を転がすように、コロコロした脈

 

 

特に尺中の脈がしっかりと感じられます。

 

右の尺中に三焦とありますが、

例えば体を三等分していると思ってください。

 

・胸から上=上焦

・胃や消化器=中焦

・子宮や卵巣などの下腹部臓器=下焦

これらを合わせて、【三焦】と呼んでいます。

 

右尺中に軽く触れた時は上焦を、

深く沈めて触れたときは下焦を診ています。

 

つまり、妊娠の判定において

下焦の脈がしっかりと打っている

=下腹部臓器がよく働き着床の可能性あり

ということです。

 

 

左尺中の腎も、忘れてはいけません。

腎は生命エネルギーの貯蔵庫です。

 

腎が弱いと、

胎児の成長・発育に支障がでます。

 

 

今妊活に取り組んでいる方は、

自分でここの脈に触れてみてください。

 

 

触れる強さの目安は

 

☆軽く触れる程度

→触れている指の爪先の色が

 変わらないくらいの強さ。

 

☆沈めて診るとき

→触れている指の爪先が

 白くなって戻らないくらいの強さ。

 骨までいくと沈めすぎ。

 

☆中焦や胃の気など中間の強さを診るとき

→沈めたところから少しだけ浮かす。

 爪先の血色が若干戻ります。

 

 

なお、画像に書いてある五臓は、すべて沈めた位置で診ます。

 

浮かせた位置での診断はまた別の機会に載せますね!

 

 

 

まだまだ気血の巡りが足りない場合は、

どんだけ強く押さえても弱いはずです。

 

冷えが強く血流が悪い人は、

とても細く糸に触れているかのような脈です。

 

自分で自分の体調を把握できるようになると、

体づくりや採卵・移植の目安にもなりますよ!

 

お試しください😊

 

 

※実際の脈診の記述をサラッと書きました。

また右尺中は心包でもありますが、妊活をしている人に対しては下焦を診てあげたいので、画像を簡易的に作っています。